埼玉新聞

 

秋の日差しを浴びて虫干し 埼玉・加須のジャンボこいのぼり 全長100メートルの巨体を公園に並べる

  • 虫干しされたジャンボこいのぼりの4世(手前)と3世(奥)=29日、加須市水深の加須はなさき公園

    虫干しされたジャンボこいのぼりの4世(手前)と3世(奥)=29日、加須市水深の加須はなさき公園

  • 虫干しされたジャンボこいのぼりの4世(手前)と3世(奥)=29日、加須市水深の加須はなさき公園

 毎年5月3日の市民平和祭で、大型クレーンを使った遊泳が行われる加須市の「ジャンボこいのぼり」が29日、同市水深の加須はなさき公園で秋の爽やかな日差しをいっぱいに浴びた。20年以上前から、この時季に続けている恒例の虫干し。2014年に登場した現役の4世とともに、03年に製作され、現在は予備用として使われる先代の3世が、芝生広場に全長100メートルの巨体を仲良く並べた。

 当初は同公園主催の秋まつりが開かれた26日に予定していたが、雨のため3日間延期された。目や口は直径10メートルもあり、ナイロン素材の重さは4世が330キロ、3世が350キロ。作業には市職員ら約40人が参加し、穴が空いた箇所などの補修も行った。

 西高東低の冬型となったこの日は、北西の風が吹いて県内でも冷え込んだ。熊谷地方気象台によると、秩父市で気温が4・7度まで下がるなど、8地点のうち5地点で今季最低を観測。それでも、日中は晴天に恵まれ、市観光振興課の担当者は「虫干しには最高の条件で、順調に作業が進んだ」と話していた。

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