埼玉でクマ出没急増…10月に入って36件→うち29件は住宅地付近など人の生活圏 クマの主食ブナの実が「大凶作」の予測 冬にかけて人里に出没する可能性高まる
2025/10/29/10:10
全国的に人身被害が深刻になっているクマについて、大野元裕知事は28日の定例会見で「今年4月から10月27日までのツキノワグマの出没は112件。10月に入ってから36件と急増している。36件のうち29件は住宅地付近など人の生活圏での目撃情報」と注意喚起を促した。
県によると、今年はクマの主食となるブナの実が「大凶作」の予測で、冬にかけて人里にクマが出没する可能性が高まっている。これまで最も出没件数が多かった2023年度の年間144件を上回るペースで、市町村別では秩父市46件、飯能市26件、横瀬町13件、小鹿野町12件、皆野町5件、寄居町4件、東秩父村3件、本庄市2件、長瀞町1件となっている。
大野知事は、(1)クマの生息域へむやみに立ち入らず、山では単独行動を避け、対策を講じる(2)放置された果樹、ペットフード、生ごみなどクマの誘引物となるものを適切に管理する(3)遭遇した際は落ち着いて距離を取り、至近距離では致命的なダメージを最小限にとどめる行動を取る―の3点を呼びかけ、「まだまだクマが出るシーズンが続く。命をしっかり守っていただきたい」と述べた。
県ホームページでは「ツキノワグマ出没マップ」を随時更新している。










