27日午前4時過ぎ、さいたま市緑区馬場1丁目、男性（88）方から出火、木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から3人の遺体が発見された。男性と、いずれも50代の長男、長女の計3人と連絡が取れていないことから、浦和東署は遺体が3人ではないかとみて身元を確認している。

　同署によると、27日午前4時半過ぎに近くに住む20代女性が「建物が燃えている」と119番した。遺体は1階から2人、2階から1人が発見された。

　住宅は全焼し、通報から約3時間半後に鎮火した。周辺への延焼は確認されていない。

　現場はJR東浦和駅から北西約3キロの住宅街。同署で詳しい出火原因を調べている。

■避難を指示され、家出ると炎高く

　27日未明、さいたま市緑区の住宅街で一戸建て住宅が全焼し、3人の遺体が見つかった。現場周辺には焦げたような臭いが立ち込め、警察や消防が火災の状況を詳しく調べていた。

　現場は駅から離れた場所に位置し、車通りも少ない閑静な住宅街。近くに住む40代の女性は午前5時ごろに警察からインターホンで避難するように指示され、家を出ると現場2階の屋根が抜け、炎が高く上がっていたという。

　女性は「風が全く吹いていなかったので燃え移りは少なかった。乾燥なのか分からないが、火事は本当に怖い」と声を震わせた。