人がいても侵入するケースも 鍵の専門家が実演交え紹介 「物理的に侵入を防ぐ対策が必要」 さいたまで防犯まちづくり大会
2025/10/27/11:42
全国地域安全運動期間(今月11~20日)に合わせ、県や県警などは20日、さいたま市浦和区の埼玉会館で「埼玉県防犯のまちづくり県民大会」を開催した。防犯活動に協力した県民の表彰が行われたほか、鍵の専門家が防犯対策について解説。最近は人がいても侵入する強盗事件が多発しており、専門家は「鍵付きの補助錠や防犯フィルムなど物理的に侵入を防ぐ対策を」と注意を促した。
第1部では地域安全功労者や団体への表彰、防犯ポスターの優秀作品などの表彰を行った。県防犯協会連合会会長を務める吉田信解本庄市長は住居侵入や窃盗事件の発生件数が増えていることに触れ、「安全で安心なまちの実現には県民の参加が不可欠になる」と呼びかけた。
第2部ではダスキンレスキュー統括テクニカルマネジャーの玉置恭一さんが「ここが狙われる!変わりつつある防犯対策」と題して講演。玉置さんは鍵を開ける職人として長年従事し、現在は鍵の専門家としてテレビ番組に出演している。
「今までの防犯対策は窃盗犯のターゲットから外れることを重視していたが、それでは不十分になっている」と注意喚起する玉置さん。昨年9~10月ごろに関東周辺で相次いだ強盗事件では人がいても侵入するケースがあり、「物理的に侵入を防ぐ対策が必要」だと話した。サッシには鍵付きの補助錠をつけたり、窓には防犯フィルムをつけるなどの具体的な対策を実演を交えながら紹介した。
玉置さんは「被害に遭った後に対策の必要性に気付くのではなく、事前に対策するきっかけになってほしい」と呼びかけた。
玉置さんは県民大会前日の19日にも、川口市のイオンモール川口前川で防犯講話を行った。










