特殊詐欺の被害防止のため国際電話の利用休止を促進しようと、県警生活安全総務課などは23日、SOS47特別防犯支援官の的場浩司さん（56）＝上尾市出身＝が、同市壱丁目北のアリオ上尾で国際電話の利用休止を呼びかけるキャンペーンを行った。

　キャンペーンでは、同課と的場浩司さんによる特殊詐欺被害防止に関するトークが行われた。警察官を名乗ったり、国際電話を悪用した特殊詐欺が増加していることを話し、「特殊詐欺の手口は毎年巧妙になっている。自分のお金を守るためにも国際電話の利用休止を申し込んでほしい」と呼びかけた。

　また会場には、国際電話の利用休止の申し込みができる特設スペースが設けられた。的場さんは、上尾署の片山裕喜夫署長とともに、来場客に対して国際電話の利用休止の申し込みを受け付けた。

　的場さんは「地元の人たちが、特殊詐欺から自分や家族の財産を守る意識を持っていただけたらうれしい。1件でも特殊詐欺の被害に遭う人が減るように活動したい」と語った。

　片山署長は「不安なことや不審な電話を受けた際は、ためらわずに110番してほしい」と呼びかけた。