埼玉新聞

 

浦和・らーめんかねかつ「TRYラーメン大賞」に 埼玉県内の店で初、有名店が名を連ねる大賞に輝く

  • 県内店舗では初の「TRYラーメン大賞」に輝いた、かねかつ店主の大友勝さん(左)と審査員の田中一明さん((C)講談社ビーシー/講談社)

    県内店舗では初の「TRYラーメン大賞」に輝いた、かねかつ店主の大友勝さん(左)と審査員の田中一明さん((C)講談社ビーシー/講談社)

  • 「名店部門つけ麺清湯」で5年連続1位に輝いた、つけ麺(しょうゆ)

    「名店部門つけ麺清湯」で5年連続1位に輝いた、つけ麺(しょうゆ)

  • 県内店舗では初の「TRYラーメン大賞」に輝いた、かねかつ店主の大友勝さん(左)と審査員の田中一明さん((C)講談社ビーシー/講談社)
  • 「名店部門つけ麺清湯」で5年連続1位に輝いた、つけ麺(しょうゆ)

 関東1都3県(東京、埼玉、千葉、神奈川)の既存ラーメン店の味や品質、ホスピタリティー(おもてなし)、業界への貢献度などを総合的に評価する「TRYラーメン大賞」の2025~26年受賞店舗が21日に発表された。JR北浦和駅東口(さいたま市浦和区)徒歩2分の「らーめん かねかつ」が県内店として初めて大賞に輝いた。

■忖度なし

 26年の歴史を誇る同賞はラーメンに造詣の深い審査員が年間700杯以上を丹念に食べ歩き、年に一度審査する権威ある賞。講談社のタウン情報誌「TOKYO1週間」(現在は休刊)の人気企画として2000年に始まり、名称の「TRY」は「Tokyo Ramen of the Year」に由来する。広告主などに忖度(そんたく)しない姿勢や明確な審査基準は業界内の信頼もあつく、大賞にはこれまで「飯田商店」(神奈川県湯河原町)や「中華蕎麦(そば)とみ田」(千葉県松戸市)といった有名店が名を連ねる。

 今年の審査は各種メディアでも活躍する“ラーメン官僚”こと田中一明さんやテレビ番組で知識王に輝いたこともある青木誠さんらラーメン通9人が当たった。

 かねかつは「名店部門つけ麺清湯(ちんたん)」で5年連続の1位。来年度以降の殿堂入りと同時に「汁なし」部門でも4連覇を飾った。

■念願の賞

 店は、店主の大友勝さん(44)が13年7月に川口市内で開業。約3年前に北浦和に移転した。カウンター8席のスタイリッシュな店内には小気味良いテンポのBGMが流れ、妻倫子さんの丁寧な接客も評判だ。

 殿堂入りしたつけ麺は埼玉県産小麦粉をブレンドした自家製の中太ちぢれ麺で、表面はつるつるのもちもち食感。イベリコ豚とホロホロ鳥の3種のチャーシューが添えられ、食感の変化を楽しめるように工夫している。つけ汁はしょうゆと塩の2種類を用意した。ほかにも定番のラーメンやあぶらそば、限定メニューや肉ごはんなどとのセットもある。

 今回の受賞を受けて勝さんは「自分の店を開く前からこの賞をずっと取りたいと思っていたので信じられない」と感無量の様子。「お客さまには(調理の)ライブ感も感じてもらえたら」と話した。

 かねかつはさいたま市浦和区北浦和3の1の6、営業時間は午前6時~同7時半、同10時~午後3時(なくなり次第終了)。日曜・祝日定休、駐車場なし。

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 他部門の受賞店舗情報なども収録したムック本「TRYラーメン大賞2025―2026」(講談社ビーシー/講談社刊)は、全国の書店などで発売中。

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