JR大宮駅で自動ブレーキ装置が作動しない状態 28年前の新設時から 保安設備の撤去工事に伴った調査で判明 乗務員が信号に従って運転、これまでに速度超過や事故は発生せず
2025/10/26/10:22
JR東日本大宮支社は24日、JR川越線の大宮駅で、速度制限超過を防止するための自動ブレーキ装置「ATS-P装置」が、28年前の新設時から適切に作動しない状態だったと発表した。16日に判明して修復した。これまでに速度超過はなく、事故も起きていないという。
同支社によると、ATS-P装置は信号機や分岐器までの距離から、速度に応じ自動的にブレーキをかける装置。運転士が気を失うなどの事態が発生した際に作動する。
誤りがあったのは、川越駅方面から同駅の19番線に進入するための装置。16日午後4時ごろ、同駅で行われていた信号保安設備の撤去工事に伴い、調査をして装置が適切に動作していない状態だったと判明。分岐器までの距離が実際よりも長く設定されており、速度超過する恐れがあったとしている。川越線の他の駅で同様のミスはなかった。
1997年に装置が新設された際に距離を誤って設定したことが原因とみられる。2年に1度の定期点検を行っていたが、距離が正しいかの点検は行っていなかった。列車の運転は乗務員が鉄道信号に従って行っており、事故などはなかった。










