知事に要望書提出 埼玉県立高校共学化についての意見聴取会 別学望む生徒ら 「生徒の多くが別学維持を望んでいる。県教育委員会の共学化推進に納得の理由が得られない」
2025/10/24/12:33
埼玉県内在学・在住の中学生、高校生、保護者有志の会は22日、県内高校共学化についての意見聴取会で、大野元裕知事に要望書を提出した。苦情処理委員会が2023年8月に出した勧告以降、大野知事の参加は初めて。
意見聴取会は、有志が9月に意見交換会を希望したことから実施が決定した。中学生1人、高校生17人、保護者17人、事務局3人の計38人が参加。生徒からは、「生徒の多くが別学維持を望んでいる。県教育委員会の共学化推進に納得の理由が得られない」などの意見が出た。
父兄は「意見交換会は質問への回答がなく終わる。納得がいかず、子どもたちは不信感を抱いてしまう」と指摘。要望書では、(1)県立高校における男子校・女子校の維持(2)共学化議論への知事の積極的参加(3)情報公開と行政運営の透明性の確保―を求めた。
大野知事は「知事としての立場から、議論への積極的参加には抑制的」と答え、「頂いた真摯(しんし)な意見は必ず教委に伝える。これからも時間があればお会いするので、連絡を下さい」と伝えた。
参加した男子校3年生(18)は「われわれは共学化の推進に疑問を持っているから、こうした会の設定を望んだ。要望を知事に伝えて、意義のある話ができたのは幸い」と話した。










