<J1浦和>「良い反応を見せたい」 あすホームで町田戦 出場停止の金子について「われわれに大きく響く」と指揮官
浦和のスコルジャ監督は23日、ホームで行われる25日の町田戦(14時・埼スタ)に向けてのオンライン会見を実施し「この前の試合から良い反応を見せて、残りの試合で勝ち点3を目指して戦いたい」とファン・サポーターへ誓った。
オフ明けの21日に大原サッカー場で行われた公開練習では、石原と松本(東松山市出身)が一部別メニューでの調整。松尾(川口市出身)はコンディション調整のためグラウンドに姿を現さなかった。
18日の横浜M戦では、前半に4失点を喫し0―4で敗戦。スコルジャ監督は「前半は受け入れられないような低いレベルでのプレーとなった。フィジカル的にもメンタル的にも、あってはならないことが起こってしまった」と大敗となった一戦を振り返った。
今節対戦する町田は現在7位と浦和の一つ上に位置している。昨シーズン、町田に期限付き移籍していた柴戸は「負けたくない。昨年、いろんなことを学ばさせてもらって、対戦できることも楽しみ」と古巣との対戦を待ちわびた。
4試合出場停止になり、今季の残り試合に出場できない金子(小川町出身)について「右サイドは(金子)拓郎の王国だったので、彼の不在はわれわれに大きく響く」と指揮官は残念な気持ちを話した。
■リーダー不在の影響
悪いところばかりが目立った横浜M戦。さらに金子が「審判員に対する反スポーツ的行為」で退場し、後味も悪かった。前半6分にミスから先制点を許したが、残り時間は十分あったはず。それでも、立て直せず失点を重ねたのは、ピッチ内でのリーダー不在が影響している。
試合後には左サイドバックの荻原が「ピッチで声を出す選手がいなかった。僕がそういう存在になれば良かったが、なれなかった」と振り返った。現チームでリーダーとなれる西川、関根、渡辺はベンチスタートとなっていた。
渡辺は21日の練習後に「初めて1点取られて下を向いたわけではなかった。大事な場面でも1点取られて崩れて立ち直れなくて、勝っていたのに、引き分け、負けになった試合も何度もあった」と浦和の「弱点」と呼べる部分に言及していた。
実力が拮抗(きっこう)しているJリーグで優勝争いをするには、単純なサッカーのうまさだけでなく、精神的な部分も不可欠。チームを引っ張れる存在が複数人いない限り、理想的な選手ローテーションもかなわない。本物のリーダーの出現が最大の課題なのかもしれない。










