埼玉新聞

 

プロ野球ドラフト会議 埼玉県内の高校から3人指名 昌平の桜井はロッテ4位、山村学園の横田は埼玉西武5位、浦和学院の藤井は巨人6位 大宮東高出身で日本通運の冨士はロッテ5位

  • ロッテから4位指名を受け、仲間に胴上げされる昌平高の桜井ユウヤ内野手=23日午後、杉戸町下野

    ロッテから4位指名を受け、仲間に胴上げされる昌平高の桜井ユウヤ内野手=23日午後、杉戸町下野

  • 埼玉西武から5位で指名され、山村学園高のチームメートから祝福を受ける横田蒼和内野手(前列中央)=23日午後、川越市内

    埼玉西武から5位で指名され、山村学園高のチームメートから祝福を受ける横田蒼和内野手(前列中央)=23日午後、川越市内

  • ロッテから5位指名を受けた日本通運の冨士隼斗投手は「開幕一軍」と目標を掲げた=23日午後、さいたま市浦和区

    ロッテから5位指名を受けた日本通運の冨士隼斗投手は「開幕一軍」と目標を掲げた=23日午後、さいたま市浦和区

  • 巨人から6位指名を受け、ガッツポーズをする浦和学院高の藤井健翔内野手=23日午後、さいたま市緑区

    巨人から6位指名を受け、ガッツポーズをする浦和学院高の藤井健翔内野手=23日午後、さいたま市緑区

  • ロッテから4位指名を受けて笑顔で会見に臨んだ昌平高の桜井ユウヤ内野手=23日午後、杉戸町下野

    ロッテから4位指名を受けて笑顔で会見に臨んだ昌平高の桜井ユウヤ内野手=23日午後、杉戸町下野

  • ロッテから4位指名を受け、仲間に胴上げされる昌平高の桜井ユウヤ内野手=23日午後、杉戸町下野
  • 埼玉西武から5位で指名され、山村学園高のチームメートから祝福を受ける横田蒼和内野手(前列中央)=23日午後、川越市内
  • ロッテから5位指名を受けた日本通運の冨士隼斗投手は「開幕一軍」と目標を掲げた=23日午後、さいたま市浦和区
  • 巨人から6位指名を受け、ガッツポーズをする浦和学院高の藤井健翔内野手=23日午後、さいたま市緑区
  • ロッテから4位指名を受けて笑顔で会見に臨んだ昌平高の桜井ユウヤ内野手=23日午後、杉戸町下野

 プロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)が23日、東京都内で開かれ、桜井ユウヤ内野手(昌平高)はロッテから4位指名を受けた。横田蒼和内野手(山村学園高)は埼玉西武5位、冨士隼斗投手(日本通運)=大宮東高―平成国際大出=はロッテ5位、藤井健翔(浦和学院高)は巨人6位。

■世代屈指の長距離砲/ロッテ4位・昌平高の桜井

 世代屈指の長距離砲の下にNPBからの招待状が届いた。昌平高の桜井はロッテから4巡目で指名を受けた。名前を呼ばれた時に、ドラフト中継が見えないアクシデントに見舞われたが「いつ指名されるかワクワクだった。サブロー新監督と一緒に頑張りたい」と満面の笑みを浮かべた。

 栃木県那須塩原市出身。身長180センチ、体重90キロの体格に、抜群の運動神経を併せ持つ。1年の春から主力を担い、今夏の選手権埼玉大会は全7試合に4番三塁手としてフル出場。決勝で本塁打を放つなど打率5割、11打点と大車輪の活躍だった。

 家族や仲間、誰からも愛される明るい性格の持ち主。指名を受けると真っ先に会場で見守っていた母と抱擁した。会見が終わると、苦楽を共にした野球部員らの手で計8回宙を舞った。「心から喜んでくれる、最高の仲間に出会えた」と実感を込めた。

 プロ野球生活の目標は「ホームラン王」と色紙にしたためた。高校通算49本塁打のスラッガーは「ホームラン王のほか、タイトルは絶対に取る。ロッテといえば桜井と言われる選手を目指す」と飛躍の歩みを始める。

■年間200安打目指す/埼玉西武5位・山村学園高の横田

 山村学園高の横田=東松山市出身=が埼玉西武から5位で指名を受けた。支配下での指名は同校初。横田は「打率を残しながら長打も打てる選手になりたい。年間200安打を目指す」と抱負を語った。

 身長180センチ、体重89キロの右投げ左打ち。外野の間を抜く強い打力と強肩が特徴だ。同校1年の春から三塁手としてレギュラー。同秋に遊撃手に転向し、2年の秋から主将を務めた。140キロ近い直球を繰り出す投手としてマウンドにも立ち、チームをけん引した。

 横田は指名後の取材に「場面に応じた打撃ができるのが自分の持ち味。守備でも一番を取れる選手になりたい」。また小学6年で西武ジュニアに入った経験があり、「昔から地元で見てきたのが埼玉西武。縁があったのかなと思う」と話した。

 岡野監督は「野球のセンスの塊。埼玉西武の顔になってほしい」と目を細めた。

■喜びも「実感湧かず」/ロッテ5位・日本通運の冨士

 日本通運の冨士(大宮東高―平成国際大出)がロッテから5位指名を受けた。チームメートとテレビの前でドラフトを見守り、名前が呼ばれると喜びを爆発させた。最速155キロの右腕は「実感が湧かない。ほっとした」と胸をなで下ろした。

 大宮東高では2年冬から投手に専念した。2年秋と3年夏にベンチ入りしたが、公式戦には一度も出場できなかった。進学した平成国際大で頭角を現し、3年秋にはノーヒットノーランを達成。ベストナイン、最多勝、最多奪三振のタイトルを獲得した。

 大学4年時の2年前は悔しい指名漏れ。日本通運に進むと、制球力に磨きをかけ、フォークなど球種を増やした。昨年は左腕で弟の大和(大宮東高出)が埼玉西武に育成1位で指名された。目標は開幕1軍。そして弟との投げ合いを熱望した。

■プロへ「覚悟できた」/巨人6位・浦和学院高の藤井

 浦和学院高の藤井が巨人から6位指名を受けた。名前が呼ばれた瞬間は緊張した面持ちから一転して安堵(あんど)の表情。「素直にうれしい。改めてプロの世界に入る覚悟ができた」と力強く語った。

 岡山県倉敷市出身。181センチ、96キロの高校生離れした肉体から鋭い打球を放ち、高校通算35本塁打を誇る。高校3年の春の県大会では準決勝、決勝で計3本の本塁打をマークし、チームを3大会ぶりの優勝に導いた。

 目標とする選手には「岡本和真選手」と、指名された巨人の中軸を担ってきた選手の名前を挙げた。「まずはプロで1年間戦える体と精神を身に付けたい」とさらなる成長を誓った。

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