埼玉初の官民連携型リユース店オープン コープ跡地に 埼玉・坂戸 まだ使えるものの不要になった品物を地域コミュニティー内で譲り合うサービス 持ち込みは市民に限るも、購入は市外在住者でも可能
2025/10/21/13:30
地域密着型の掲示板サイトを運営するジモティー(東京都品川区)は、坂戸市内に県内初の官民連携型リユース店「ジモティースポット坂戸店」をオープンした。
同店舗はまだ使えるものの不要になった品物を地域コミュニティー内で譲り合うサービス。持ち込みは坂戸市民に限られるが、購入は市外在住者でも可能だ。
購入希望者は情報サイト「ジモティー」を通じ同店舗で引き取ることが条件。提供者が家具や家電などを持ち込む際の事前予約は不要で、ごみ処分の手数料が不要となるメリットがある。譲り受ける側は手ごろな価格で購入することができ、自治体にとってもごみ減量の促進につながる“三方よし”の仕組みだ。
オープンに先駆けて坂戸市では2日、同社とリユース(再利用)に関する官民連携協定を締結。今後、市がホームページや広報誌などで周知を行い、ジモティーは地元運営会社にノウハウやシステムを提供する。石川清市長は「リユース推進のまちとして取り組みがさらに加速してほしい」と期待を寄せた。
ジモティーは現在、全国245自治体と同協定を結んでおり、18自治体で「ジモティースポット」を運営している。今年上半期(1~9月)で累計約50万点(約1600トン)の不用品をリユース。昨年10月に名古屋市にオープンした店舗では開店3カ月間で約100トンのごみ減量につながった。
店舗所在地は同市薬師町の旧「ミニコープ薬師町店」跡地。営業時間は午前10時~午後6時、定休日は年末年始のみ。運営は産業廃棄物収集運搬業の宇津木金属(同市)が担う。










