つらい…川に飛び降りようとする女性、橋の上に ジョギングの男性、話を聞いて救う 声のトーン、言葉選び慎重…「息子さんが悲しむ」と落ち着かせる 母を亡くしていた男性「見て見ぬふりをしないで良かった」
2025/10/16/13:53
人命救助に貢献したとして、埼玉県警秩父署は14日、秩父市の会社員、斉藤航さん(35)に感謝状を贈った。
斉藤さんは9月21日午前11時20分ごろ、同市下影森地内をジョギング中、巴川橋上の欄干に足を掛けて河川に飛び降りようとする70代女性を発見。直ちに女性に声をかけて歩道まで誘導し、動静監視を続けた。
警察官が到着するまでの間、斉藤さんは「足の痛みに耐えられない」「今の生活がつらい」などの、女性の話の聞き役に徹した。普段、労働組合の活動で悩み相談に慣れているという斉藤さんは、女性の話に何度もうなづき「息子さんが悲しみますよ」などと声をかけて気持ちを落ち着かせた。
同署の増川義人署長から感謝状を受け取った斉藤さんは「女性と同世代の母を4年前に亡くしているので、人ごとには思えなかった。見て見ぬふりをしないで良かった」と話した。増川署長は「このような現場では、言葉選びや声のトーンの慎重さが求められるが、冷静に対応していただいた」と斉藤さんをたたえた。










