埼玉新聞

 

<高校サッカー>決勝T、きょう12日開幕 優勝争いの中心…昌平は準々決勝、西武台は3回戦から登場 成徳大深谷、浦和南なども頂点を見据える 埼玉大会の行方を展望

  • 埼玉大会決勝トーナメント組み合わせ

    埼玉大会決勝トーナメント組み合わせ

  • 前チームから主力を担い、攻撃の柱となる昌平のMF山口

    前チームから主力を担い、攻撃の柱となる昌平のMF山口

  • 埼玉大会決勝トーナメント組み合わせ
  • 前チームから主力を担い、攻撃の柱となる昌平のMF山口

 サッカーの第104回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は12日、48校による決勝トーナメントが開幕する。決勝は11月16日(午後2時5分)に埼玉スタジアムで行われ、優勝校が全国高校選手権(12月28日~来年1月12日)に出場する。U-18(18歳以下)プレミアリーグ東地区の昌平は11月1日の準々決勝から、同プリンスリーグ関東2部の西武台は25日の3回戦から登場する。今夏の全国高校総体に出場した昌平を軸に、1枚の代表切符を争う大会の行方を展望する。

 2大会ぶりの優勝を目指す昌平と4大会ぶりの王座返り咲きを狙う西武台が優勝争いの中心。関東高校県予選を制した成徳大深谷、県高校総体4強の浦和南なども頂点を見据える。

■昌平―成徳大深谷ゾーン

 昌平は細かくつなぐパスワークに個の力がかみ合う組織力が魅力。J1湘南に加入内定し、年代別日本代表経験がある山口、長(おさ)のMF陣中心となる。ともに前チームから主力を担い、強い攻撃力が武器。伊藤らDF陣の対応力も高く、守備からリズムを生み攻撃を仕掛ける。第16節を終えたプレミアリーグでは12チーム中10位と苦戦も、強豪との対戦で守備への意識が浸透した。

 初優勝を目指す成徳大深谷はS1リーグで首位を走り好調を維持。セットプレーからの攻撃が強みでMF朝烏、FW川上ら攻撃陣が試合をつくる。昨年優勝の正智深谷、同準優勝の浦和学院、武蔵越生、朝霞西らSリーグ勢も名を連ね、初戦から狭山ケ丘―埼玉栄など好カードがめじろ押しだ。

■浦和南―西武台ゾーン

 西武台はプリンスリーグ関東2部では2位につけ、14試合で32得点と高い攻撃力を誇る。スピードのあるFW太田にボールを集め突破口を築き、相手の動きを見て多彩な攻めを展開する。信頼の置けるDF高倉の献身的な守備も光る。夏場に多くのけが人を出したが、逆に競争力が増し、大学生との練習試合などでチーム力の底上げにつなげた。

 7大会ぶりの栄冠を狙う浦和南は伝統の堅守がが鍵を握る。公立校で唯一となるS1リーグに所属。10位と苦しむが上背のあるDF嶋田、飯田らを中心に守備を固める。関東大会県予選準優勝の武南が再び快進撃を見せるか。川口市立、市浦和、浦和東など公立勢も力があり、好ゲームが期待される。

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