お茶をベースにスパイスで爽やかさや華やぎ演出 特産の狭山茶とサフラン入ったご当地カレー「鶴ケ島つるゴンカレー」が完成 長く愛される逸品に
鶴ケ島市の特産品の狭山茶とサフランが入ったご当地カレー「鶴ケ島つるゴンカレー」が完成し1日、同市鶴ケ丘の市商工会館で賞味会が開かれた。お茶をベースに、スパイスで爽やかさや華やぎを演出した。関係者は「学校給食やシティプロモーションへとカレーを広げたい」と展望する。
鶴ケ島つるゴンカレーは、市商工会異業種交流会スクラム21が、カレー研究家の一条もんこさん(47)とタッグを組んで完成させた。
市内にはサフランを栽培する農家があり、狭山茶も生産されている。スクラム21は食による地域おこしとして、こうした特産物を使ったカレーの開発を検討。「北本トマトカレー」アンバサダーや新潟県カレー大使などを務める一条さんに相談し、レシピの開発にこぎ着けた。「つるゴン」は市のイメージキャラクターの名だ。
一条さんは、鶴ケ島つるゴンカレーについて「狭山茶をベースとしたスパイスカレーだ」と紹介する。「お茶の香りを生かすために、主にコリアンダーやカルダモンの爽やか系のスパイスを合わせて引き立てた。青唐辛子を加え、スパイスと辛さ、香りに統一性を持たせた」と説く。
賞味会には市や大学、金融機関の関係者ら30人が招かれた。一条さんのレシピを基に、市内の「中国料理 蔵王飯店」の田村義明さんと「インドレストラン ミルチ」のマニッシュ・クマールさん、イタリア料理店「Kenの厨房」の渡辺健さんが、それぞれ中華風、インド風、イタリア風にアレンジした3種類のカレーを提供した。
賞味会に参加した女子栄養大2年、吉川釉菜さん(20)は、白マーボー豆腐やエビなどを盛り付けた中華風のカレーを食べ「中華とカレーは縁がないように思ったが、白マーボー豆腐にスパイスを使うところが斬新。びっくりした」。同大2年の山口菫さんは、同じ中華風の一品に「カレーといえば茶色のイメージだが、海鮮で色が強調されている。おいしい」と語った。
渡辺さんは「給食やレトルト、全国のイベントへの出店で、長く愛されるカレーにしたい」と話していた。










