埼玉新聞

 

しまむら人気!客が増加 5年連続で過去最高を更新した純利益 品ぞろえ、店改装など奏功 新たに40店進出を計画、さらに今後は

  • 【企業】しまむら=看板、ロゴ

    しまむら

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 衣料品大手のしまむら(さいたま市大宮区)が9月29日に発表した2025年3~8月期の連結決算は、営業利益が前期比0・2%増の314億6100万円。純利益は3・6%増の229億100万円と5年連続で過去最高を更新した。

 売上高の4分の1に相当する販売管理費は賃上げや教育・採用強化に伴う人件費を中心に6・7%増えたが、おおむね計画通りに推移。国内外全事業の売上高は3・9%増の3435億7700万円だった。

 土日の天候不順でヤングカジュアル層(10~30代)の「アベイル」や子ども服の「バースデイ」は当初計画を下回ったものの、主力のファッションセンター「しまむら」の既存店売上は3・6%増と堅調。重点催事や地域特性に合わせた品ぞろえ、積極的な店舗改装などが奏功し客数、1点単価ともに上昇。猛暑の影響で吸水速乾や冷感素材など機能性に優れた自社開発ブランド(PB)や共同開発ブランド(JB)の高価格帯商品や人気インフルエンサーとのコラボ企画などが好調だった。

 高橋維一郎社長は成長戦略としてグループ統合ECサイト「しまむらパーク」の開設やタイ・バンコクの大型ショッピングセンター内への出店計画なども発表。上期(3~8月期)はイトーヨーカドー内初出店となる「しまむらイトーヨーカドー三郷店」(三郷市)など10店舗を出店し、下期(9~2月期)は新たに40店舗を計画している。

 26年2月期の連結業績予想は従来予想を据え置いた。
 

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