「ありがとう」地元埼玉・寄居から感謝の声 プロ野球阪神の原口選手が今季限りで引退 大腸がんを公表後も手術やリハビリ経て日本一に貢献
2025/09/30/13:02
プロ野球阪神タイガースの原口文仁選手(33)が29日に今季限りで現役を引退すると発表したことを受け、出身地の寄居町の関係者からは「寂しいけど、本当にありがとう」「お疲れさまでした」とねぎらいの声が聞かれた。
原口選手は町立鉢形小学校時代から野球を始め、町立城南中時代は寄居リトルシニア(現・深谷彩北リトルシニア)に所属。帝京高校(東京)からドラフト6位で2010年に阪神に入団した。19年1月に大腸がんを公表したが、手術やリハビリを経て、勝負強い打撃で23年のリーグ優勝や日本一に貢献した。
発表前に本人から引退の連絡を受けていたという同シニアの常木正浩監督(56)は「節目節目に連絡をしてくれる律儀な子だった。『本当にありがとう』と伝えた」と明かした。最初からプロに行くような選手ではなかったが、こつこつ努力することの大切さを忘れなかったという。「子どもたちの手本になるような選手で、夢を与えてくれた」と賛辞を惜しまなかった。
毎年12月には地元で開かれる野球教室に参加したり、母校の城南中でも講演するなど、地元に貢献してきた。城南中校長時代に原口選手を道徳の教材で取り上げ、町内全域にも広げた関根光男教育長は「不屈の精神で頑張る姿には敬服していた。本当に感謝したい」と力を込めた。
峯岸克明町長も「まだまだ活躍できると思うが、諦めずに挑戦する姿が素晴らしかった。年齢もまだ若く、新しい活躍の場はたくさんあると思うので、これからも頑張ってもらえれば」とエールを送っていた。










