埼玉新聞

 

夏の熊谷を象徴、八木橋百貨店の大温度計が撤去 9月になっても猛暑収まらず、1週間延長「秋物が売れないのが深刻」

  • 今季の設置が終わり、取り外される大温度計

    今季の設置が終わり、取り外される大温度計=26日午前9時40分ごろ、熊谷市仲町の八木橋百貨店

  • 今季の設置が終わり、取り外される大温度計

 熊谷市仲町の八木橋百貨店で26日、夏の熊谷を象徴する大温度計が撤去され、今シーズンの役目を終了。例年は秋の彼岸入りごろ取り外すが、この夏は9月になっても猛暑が収まらず、彼岸の最終日まで約1週間延長した。

 2007年に初めて設置され、現役の大温度計2台は縦4メートル、幅65センチのアルミ製。今年は5月14日、新旧の両デザインが8年ぶりに店の2カ所に登場した。新しい温度計は現在、秩父市の矢尾百貨店に貸し出されている。この日は、店舗東口にある古い温度計を、午前10時の開店を前に3人の社員が撤去した。

 大温度計には、熊谷地方気象台発表の気温を表示している。熊谷市と浜松市で記録した従来の国内観測史上最高タイの41・1度は今夏、41・8度まで上昇した群馬県伊勢崎市に更新されたが、熊谷では8月5日に40・7度を観測。37・2度となった6月17日には、店休日にも初めて掲出している。

 経営戦略主幹の宮地豊さん(64)は「秋物の衣料品が売れないのが深刻。猛暑の夏は、ずっと続くのではないか」と話していた。

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