違法取引で組合長が辞任 埼玉・JA花園 内部告発で発覚
2025/09/27/11:08
JA花園(小池直明代表理事組合長)は24日、当時現職だった代表理事組合長男性による農業協同組合法違反の取引が発覚し、8月2日に男性が代表理事組合長と理事を辞任したと発表した。
JA花園によると、前組合長の違法取引は、6月にあった匿名の内部告発で把握した。前組合長は自身の営農で使用する資材をJA花園から調達した際、退職した元職員の名前を使って購入していたという。同法では農業協同組合が組合役員などの利益相反する相手方と取引する場合、立場を利用して資材が不当な安価で販売されることを防ぐため、理事会の決議による事前承認または事後報告を求めている。
通報をきっかけに、報告を受けた上部団体のJA県中央会が監査を実施。判明した内容を前組合長に確認したところ不正取引を認め、8月2日に辞任した。JA花園は同6日の臨時理事会で、新組合長に小池氏を選任している。
前組合長は、2020年ごろから違法取引を行っていたとみられるという。全容解明と再発防止を図るため、JA花園は9月24日の理事会で、外部有識者で構成する特別調査委員会の設置を決めた。結果は12月末ごろまとまる予定。小池組合長は「全役職員が一丸となって、再発防止と信頼回復に取り組んでまいります」とコメントした。










