【倒産情報】マンション大規模修繕に参入も 建築工事会社が破産開始決定 シー・エム・シー 埼玉・川口
2025/09/26/14:51
東京商工リサーチ埼玉支店によると、建築工事業のシー・エム・シー(川口市)は4日、さいたま地裁から破産開始決定を受けた。申請代理人は武田浩一弁護士ほか1人(弁護士法人モッキンバード法律事務所、さいたま市浦和区)、破産管財人には大塚信之介弁護士(大塚信之介法律事務所、さいたま市大宮区)が選任された。
負債総額は2023年12月期時点で7627万円だが、今後変動する可能性がある。
建築物の新築工事やリニューアル工事などを請け負い、ピーク時の2018年12月期に完工高3億4813万円を計上した。しかし、その後は受注環境の悪化で減収が進み、24年12月期の完工高は9000万円にまで減少し、最終損益は約900万円の赤字となっていた。資金繰りのひっ迫から事業継続を断念し、今回の事態となった。
帝国データバンクによると、同社は、ビルや住宅の新築工事、改修工事に始まり、その後、マンションやビルの大規模修繕工事業に参入、近年はリフォーム工事や内装工事が中心となっていた。東京都内や埼玉県内において施工実績を重ね、ゼネコンや建築工事業者、マンションデベロッパー系列の管理会社などを対象に営業を展開し、2006年12月期には年売上高約4億1800万円を計上していた。
しかし、その後は同業者との競合激化をはじめ取り巻く環境は厳しさを増し、受注額は徐々に減少。22年12月期の年売上高は約1億300万円に落ち込んでいた。
=埼玉新聞WEB版=










