埼玉新聞

 

路上に倒れた男性が…発見した男性、車を止めて呼びかけ通報 午前1時すぎの国道407号、近くを走る車に交通整理も 重大事故が発生してもおかしくない状況、とっさの判断と勇気ある行動に称賛

  • 小西勉署長(右)から感謝状を受け取った下柳田克彦さん

    小西勉署長(右)から感謝状を受け取った下柳田克彦さん=9日午後、西入間署

  • 小西勉署長(右)から感謝状を受け取った下柳田克彦さん

 交通事故の未然防止に貢献があったとして、西入間署は9日、川島町の会社員下柳田克彦さん(29)に感謝状を贈った。

 下柳田さんは8月14日午前1時15分ごろ、坂戸市片柳の国道407号で軽乗用車を運転中、バイクの単独事故を起こした20代男性が前方の路上に倒れているのを発見。安全な場所に車を止めて男性に近づき、肩をたたいて「大丈夫ですか」と呼びかけた。男性から反応はなかったが、呼吸をしていることを確認した。下柳田さんは119番するとともに、近くを走行する車両に手を振って交通整理を行い、さらなる交通事故を未然に防いだ。バイクの男性は軽傷だったという。

 現場は片側2車線の道路。下柳田さんは、当時の状況について「大きな袋が道路に転がっているのかと思った」と振り返り、「細かいことを考えず、すぐに行動できて良かった」と語った。

 小西勉署長は「とっさの判断と勇気ある行動で、場合によっては人命に影響が出るような重大事故が発生していてもおかしくないような状況だった。危険性を正しく判断し通報してもらった」と謝意を伝えた。

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