埼玉新聞

 

深刻な人手不足…介護現場の負担軽減へ 要介護者を見守る測定システム開発 埼玉県内の介護施設も導入 おむつ内の排せつや排尿量など検知、夜間の見守りが効率的に

  • 「フィンガルリンクコネクト」(手前の機器)とパソコン上で介護者の状態を確認する担当者

    「フィンガルリンクコネクト」(手前の機器)とパソコン上で介護者の状態を確認する担当者

  • システムを導入して意見交換する介護職員ら
  • 「フィンガルリンクコネクト」(手前の機器)とパソコン上で介護者の状態を確認する担当者
  • システムを導入して意見交換する介護職員ら

 介護現場の職員の負担を軽くするため、情報通信技術(ICT)を活用してプライバシーに配慮しながら要介護者の安全や状態を見守る測定システムが、開発された。自動車の衝突防止機能などに使われている非接触型の「ミリ波」レーダーセンサーによって、既存の機器では難しい呼吸の微細な変化や体の振動まで捉える。呼吸や体温、脈拍などばかりではなく、おむつの排尿や排せつ量もキャッチする。介護現場では人手不足が深刻になっており、開発した事業者は「効率的な見守りによって、介護職員の負担を軽減し、介護の質向上や離職防止につなげていきたい」としている。

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