埼玉新聞

 

違法だと思わず…玩具を買った男性を書類送検、銃刀法違反の疑い サイトで購入した“プラスチックの拳銃”に殺傷能力が 17種類あり実弾を発射できる クレーンゲーム景品としてゲームセンターに納品、流通量は

  • 男性が輸入した玩具の拳銃(県警提供)

    男性が輸入した玩具の拳銃(県警提供)

  • 今年新たに確認された玩具拳銃(県警提供)

    今年新たに確認された玩具拳銃(県警提供)

  • 男性が輸入した玩具の拳銃(県警提供)
  • 今年新たに確認された玩具拳銃(県警提供)

 中国から殺傷能力のある玩具の拳銃を輸入したとして、埼玉県警組織犯罪対策(組対)1課と鴻巣署、東京税関の合同捜査班は11日、銃刀法違反の疑いで、越谷市の自営業男性(53)をさいたま地検に書類送検した。

 書類送検容疑は氏名不詳の者と共謀し、現地時間5月24日、中国国内から回転弾倉式拳銃1丁が隠された国際宅配貨物を越谷市内の自宅宛てに発送し、国内に輸入した疑い。輸入したことを認めた上で、「通販サイトで購入した。違法な銃とは思わなかった」と供述しているという。

 同課によると、6月4日に東京税関から情報提供を受け捜査していた。プラスチック製で、同じ材質の複数の薬きょうや弾頭も同梱(こん)されていた。実弾を発射することができる実際の拳銃と同構造で、殺傷能力があるという。

 県警は2022年4月ごろから、玩具と称された拳銃の国内流通を確認。いずれも中国製で、これまでに17種類が確認されている。今年新たに確認された玩具の拳銃は、国内で約1万5千丁、うち県内では1600丁流通しており、クレーンゲームの景品などとしてゲームセンターに納品されているという。現在約900丁が回収されており、県警は残りについて年内を期限に回収を呼びかけている。

 問い合わせは、県警組織犯罪対策1課(電話048・832・0110)へ。
 

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