母死亡…施錠された自宅で倒れた状態 部屋にいた息子逮捕、殺人の疑い 「帰宅したら流血」と通報あり、駆け付けた警官が窓を割って室内へ…包丁を突き付けた息子、鑑定留置後に不起訴 会社員の44歳
八潮市の自宅で4月17日、同居する母親を殺害したなどとして、殺人容疑などで逮捕された男性会社員(44)について、さいたま地検は5日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。
地検は同日、さいたま地裁に医療観察法適用を申し立てた。男性は5月20日から約3カ月間、鑑定留置されていた。
■「母は死んでいない」と否認(以下、再逮捕記事)
草加署は5月8日、殺人の疑いで、八潮市浮塚、会社員の男(44)を再逮捕した。
再逮捕容疑は4月17日午後6時50分から同9時ごろまでの間、自宅で同居する母親(73)を蹴った上、刃物で突き刺すなどして殺害した疑い。
同署によると、母親と男は2人暮らし。母親は搬送先の病院で死亡が確認され、司法解剖の結果、首などに複数の外傷があったという。男は同日午後8時40分ごろ「母が血を流し倒れている」と119番。駆け付けた草加署員に包丁を突き付け、公務執行妨害の疑いで逮捕されていた。「母親は死んでいない」などと再逮捕の容疑を否認しているという。
■ベランダの窓を割る 搬送時は意識不明(以下、初報記事)
4月17日午後8時40分ごろ、八潮市のマンションの一室で、「帰宅したら、母が血を流し倒れている」と119番があった。草加署員が駆け付けたところ、室内にこの部屋に住む無職女性(73)が倒れており、40代の男が持っていた包丁を突き付けてきた。同署は公務執行妨害容疑で男を現行犯逮捕。女性は搬送先の病院で死亡が確認された。2人はこの部屋に住む親子とみられ、同署で関係を調べている。
署によると、女性の体には複数の外傷があり、搬送時は意識がなかったという。署員が現場に到着した時、室内は施錠されており、緊急性を考慮してベランダの窓を割って進入した。
同署は女性が死亡した経緯について、男から事情を聴いている。










