埼玉新聞

 

応援を背負って挑戦…朝霞市、デフリンピック・東京大会代表の北谷さんに奨励金 同僚らの勧めで朝霞に居住 22年のブラジル大会では優勝「世界記録の更新と金メダル目指す」

  • デフリンピック東京大会の日本代表に選出された北谷宏人さん(右)に奨励金を手渡す松下昌代市長=朝霞市役所

    「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」の棒高跳びの日本代表に選出された北谷宏人さん(右)に奨励金を手渡す松下昌代市長=朝霞市役所

  • デフリンピック東京大会の日本代表に選出された北谷宏人さん(右)に奨励金を手渡す松下昌代市長=朝霞市役所

 今年11月に開催される耳の不自由な選手を対象にした4年に1度の国際スポーツ大会「第25回夏季デフリンピック競技大会東京2025」で、朝霞市の会社員北谷宏人(ひろと)さん(23)が棒高跳びの日本代表に選出されたことを受け、朝霞市は26日、栄誉をたたえて北谷さんに「市パラリンピック・デフリンピック参加選手奨励金(3万円)」を交付した。

 市は今年のデフリンピックを巡り、女子バトミントン競技の日本代表に選出された同市在住の3選手に同奨励金を交付している。

 北谷さんは大阪府出身。高校1年から棒高跳びを始め、22年のデフリンピック・ブラジル大会では4メートル20センチを記録し、優勝。24年の第5回世界デフ陸上競技選手権・台湾大会は2位の成績を収めた。デフリンピックの出場は22年に次いで2回目。自己ベストは4メートル70センチという。

 大学卒業後の今年4月、エネルギー事業会社「東京パワーテクノロジー」に入社。同僚らの勧めで、今年3月から朝霞市に居住している。

 北谷さんは棒高跳びの魅力について、「圧倒的な高さのバーを跳び越えた時、空中から観客を見るのが楽しい」と力説。松下昌代市長から奨励金を手渡されると、「市民から応援されているという気持ちを背負って挑戦できる。世界記録(5メートル8センチ)の更新と金メダルを目指したい」と意気込みを語った。

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