小中学校の給食費を全額減免に 1学期に実施した物価高騰対策、2学期分も 国の臨時交付金を財源、保護者の負担を軽減 今後は各自治体の状況見ながら、継続を含め検討 埼玉・三芳町
2025/09/06/14:04
埼玉県三芳町は、物価高騰対策として1学期に実施した小中学校の給食費を全額減免する事業を2学期分(9~12月)も実施することを決めた。財政調整基金から繰り入れた約4606万円を2025年度の一般会計補正予算案に計上。8月28日に開会した9月議会で可決した。
同町によると、7月現在、町立小学校は5校で児童数約1740人、中学校は3校で生徒数約945人。給食費は21年度から1カ月、小学校は4400円、中学校は5100円を負担している。
ここ数年の物価高騰を受け、町は国の臨時交付金を財源に23年9月~翌24年3月の2学期と3学期分の給食費を全額減免。さらに、今年4月から1学期分を同様に減免した。ただ、8月以降も物価高騰が続いていることから、町の政策として、財調を財源に実施することを決めた。
同町教育委員会は「物価高騰が続く中、町の財調を活用した独自の政策として保護者の負担を軽減する。今後は国の動向や各自治体の状況を見ながら、継続を含めた政策を検討したい」としている。










