埼玉新聞

 

埼玉最大級の子育て拠点、来春オープンへ 広大な敷地面積6千平方メートル 珍しい飲食スペース、幼稚園など入る複合施設 愛称決まる 「早く遊びに行きたい」…気になる“デジタル遊具”とは

  • 小島進市長(左)から記念品を受け取る福島敬仁さん

    小島進市長(左)から記念品を受け取る福島敬仁さん=深谷市役所

  • 幼稚園・こども館複合施設完成予想図(深谷市提供)

    幼稚園・こども館複合施設完成予想図(深谷市提供)

  • 小島進市長(左)から記念品を受け取る福島敬仁さん
  • 幼稚園・こども館複合施設完成予想図(深谷市提供)

 深谷市は来年4月にオープンを予定している県内最大級の屋内遊戯施設「市こども館」(同市仲町)の愛称について、「こどもふっかパーク」に決定したと発表した。愛称作者は市立深谷西小学校4年の福島敬仁(たかひと)さん(10)。小島進市長から記念品として市地域通貨ネギー3万円分を贈呈され、「早くふかパーに遊びに行きたい」などと喜びを語った。

 愛称は4月1~30日の市民を対象に募集し、1396作品の応募があった。同館が子どもたちの健全育成や子育て支援拠点として、主な利用者である子どもたちや保護者、市民から親しまれ、愛着を持ってもらえる施設になることを願い愛称を決めた。

 愛称の選定は子どもに関係する施設・団体の代表者、保護者、自治会長などで構成された選定委員会による審査によって10作品を選定。その後、市内の小中学校に通う児童生徒の電子投票を行い、同委員会での審議を経て、小中学生2593人の得票数1位870票だった福島さんの作品を愛称として決定した。

 小島市長は「埼玉県で一番のこども館になるよう準備を進めていて、深谷の子どもが深谷で育ってよかったと思える施設にしていきたい」と話していた。

■埼玉最大級の規模 広大な敷地、公立幼稚園など入る(以下、初報記事)

 深谷市は2月12日、来年4月に開館する県内最大級の子育て拠点施設「(仮称)深谷市こども館」の概要を発表した。市としては初めての設置となる屋内遊戯施設で、現在は建設工事が進行中。0~18歳の子どもたちが安心して遊び、学ぶことができ、保護者同士が交流し相談できる場として、子どもたちの健全育成や子育て支援の拠点となる。

 1階に公立幼稚園、1階の一部と2階をこども館とする複合施設。建設地は同市仲町の市産業会館跡地で、敷地面積は約6千平方メートル。建物床面積はこども館が約3200平方メートル、幼稚園が約1400平方メートル、給食場が約300平方メートル。建設工事は昨年9月から始まり、来年2月に終了予定で、総事業費は約40億円。

 こども館のメインの遊び場は約800平方メートルの大空間で、大型ネット遊具やトランポリンなど室内でありながら屋外の公園のような遊具で遊べる。年齢や障害の有無などにかかわらず誰でも遊べる「インクルーシブ遊具」や、デジタル技術を活用して子どもたちの運動機能や想像力を高められる「デジタル遊具」も設ける。

 同様の施設は飲食ができない場合が多いが、同館では利用者が持参した飲食物を飲食できる専用スペースを設置。工作だけでなく調理もできる多機能な創作活動室、エントランスの2階部分には子どもたちが水遊びできるスペース、市イメージキャラクター「ふっかちゃん」の家をイメージしたスペースも設置する。併設する幼稚園が休みの時は園庭を利用し外遊びもできる。

 問い合わせは、市こども青少年課(電話048・574・6646)へ。

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