50人が懐メロ熱唱 埼玉・蕨で「昭和歌謡紅白歌合戦」 今年は“昭和100年” 「恋のバカンス」「年下の男の子」「イルカに乗った少年」…観客と一体になり盛り上がり
2025/09/03/06:59
「今年は昭和100年だ!全員集合」を合言葉にした「第8回昭和歌謡紅白歌合戦」が8月31日、蕨市中央の蕨市民会館コンクレレホールで行われ、予選を勝ち抜いた32組の出演者が昭和の歌声を響かせた。
第11回蕨市民音楽祭の催しの一環。オーディション(予選)は71組約90人が参加して4月12日に同市内で行われ、初出場14組を含む、8歳から89歳までの32組約50人が本選の舞台に進んだ。主催する市民音楽祭実行委員会などによると、審査は歌唱力のみで判断せず「蕨をさらに元気なまちにしたい」との思いから、観客が喜ぶパフォーマンスも重視したという。
本選では参加グループが「恋のバカンス」「年下の男の子」「イルカに乗った少年」「ドリフのズンドコ節」「上を向いて歩こう」「プレイバックPart2」など、昭和の流行歌を次々と熱唱。観客は手作りのうちわやペンライトを振り、拍手と声援を送るなど、ステージと客席が一体となって盛り上がった。
今回が初参加という同市の会社員新入麻里さんは「私はピアノ」を澄んだ声で熱唱。2年前から市内に住み、今月、出産予定という新入さんは「公園の掲示板で案内を見かけ、すぐに応募しました。高校時代から昭和歌謡が大好き。皆と盛り上がることができうれしかった。元気な子どもを産みます」と笑顔を見せる。
8回連続参加で「よこはま・たそがれ」を披露した高水健次さん(89)は「カラオケで昔の歌を歌うのが楽しみで、いろいろな人と話すのが生きがいの一つ。司会の方からは『ぜひ来年も』との言葉をいただいた。チャレンジはしてみたいが」と、晴れ舞台を終え、安堵(あんど)の表情を見せる。
歌合戦は今年は紅組が優勝。出演者と観客とが一体となって拍手し、昭和に思いをはせたステージに幕を下ろした。










