本当にすごい…大宮西小の3年生・大沢環奈選手、ゴルフで世界一 米で開催、7―8歳の部女子 さいたま市長に快挙を報告 目指す選手は岩井姉妹「みんなを笑顔にするプロゴルファーになりたい」
7月に米カリフォルニア州で開催された「第17回FCGキャロウェイワールドチャンピオンシップ(7―8歳の部女子)」で頂点に立った、さいたま市立大宮西小学校3年の大沢環奈選手(8)=西区=が8月26日、市役所を訪れ、清水勇人市長に世界一を報告した。目指す選手に米ツアーで史上初の双子優勝を達成した岩井明愛・千怜姉妹(埼玉栄高出)の名前を挙げ、「精度の高いアプローチやパターでバーディーを取り、みんなを笑顔にするプロゴルファーになりたい」と、力強く将来の目標を語った。
大会には世界各国の予選上位成績者26人が出場。大沢選手は初の世界大会にもかかわらず、堂々としたプレーを披露した。3日間、計27ホールで争う中で初日から首位を譲らず、通算15アンダーをマーク。「パターが良かった」と最大の武器の精度も光り、ノーボギーと安定感抜群だった。清水市長は「特に女子プロは若い選手がたくさん出てきている。岩井姉妹やたくさんのプロ選手のように、世界で活躍する選手になってほしい」と期待を寄せた。
大沢選手がゴルフを始めたのは6歳の時。父・健人さん(37)=さいたま市消防局西消防署=が庭でパターをやっているのを見て「楽しそうだなあ」と思ったのがきっかけだった。「やってみたい」という娘に「6歳の子には酷だと思ったけど『本気でやるならいいよ』と言いました」と健人さん。約束を果たすかのように毎日3~4時間の練習で心技体を磨く。ダッシュや地道な練習にも真摯(しんし)に向き合う姿に、健人さんは「親から見ても素晴らしいと思う」。
現在は週に1回、埼玉栄中学高校ゴルフ部元監督の橋本賢一さん(70)が校長を務めるケニーゴルフアカデミーで指導を受ける。岩井姉妹や菅沼菜々ら数々のプロ選手を育てた橋本校長は「出会いは1年前。アプローチがうまく日に日に成長していたが、まさか世界1位を取れるとは。本当にすごい。教え子たちに続いてほしい」と言葉を贈った。
競技歴はわずか2年半ながら、今年に入ってからの急激な伸びが快挙につながった。今回の優勝で来年の同大会9―10歳の部の出場権を獲得した大沢選手は「上級生相手でも優勝して、2年連続世界一を目指す」。飽くなき向上心で、さらなる成長を誓った。










