期間限定のジビエメニュー 「ナツシカラーメン」 埼玉・皆野のラーメン店 シカ肉は柔らかくて極上の肉質 自家製塩ダレで、老若男女が味わえるやさしい一杯に
2025/08/23/09:34
皆野町下田野のラーメン店「創作らーめん奥我(おうが)」で、期間限定のジビエメニュー「ナツシカラーメン」(税込み1430円)の販売が始まった。店主の中村正道さん(44)が、有害鳥獣対策に取り組んでいる皆野ジビエ加工場・桜東風(さくらごち)から提供を受けた夏シカの骨を使い、臭みのない、透明感のあるスープを完成させた。1日5食限定で、24日まで販売している。
奥我は、秩父市出身の中村さんが2008年に創業。卵とじにしてとろみを効かせた創作タンタンメンが長年、常連客の舌をとりこにしている。
中村さんと桜東風代表の岡野直樹さんは、キッチンカーイベントで知り合って意気投合し、今回のナツシカラーメンの共同開発が実現した。
地元猟師がわなで捕獲したニホンジカを解体、食肉加工し、ハンバーガーなどにして販売している岡野さんによると、夏場に捕獲したシカは、柔らかくて極上の肉質。
中村さんがシカの背ガラと大腿(だいたい)骨10キロ以上を8時間ほど煮出して、自家製塩ダレで、老若男女が味わえるやさしい一杯に仕上げた。試食した岡野さんは「豚骨のようなこってり味を予想していたが、さっぱりが強く、シカラーメンとして完成させている」と評価した。
ツルツルの細麺の上には、歯応え抜群で、うま味が詰まった外モモ肉の焼き肉が鎮座。ナス、トマトなどの彩り豊かな皆野町産野菜のトッピングも、夏場の食欲増進に一役買っている。
中村さんは「今回のコラボのおかげで、地域が抱える有害鳥獣被害の現状に目を向けることができた。今後も町産にこだわった商品開発をすすめていきたい」と話していた。
問い合わせは奥我(電話0494・62・3036)へ。月曜定休。










