介護施設の職員が入所者を虐待したとして、埼玉県さいたま市は20日、同市緑区の特別養護老人ホーム「あすなろの郷 浦和」を9月1日から1年間の介護報酬3割減の処分としたと発表した。
市介護保険課によると、4人の職員が2~6月、女性入所者8人に対して、たたくなどの暴行を加えたり、「早く寝ろ」「黙れ」と暴言を吐いたりし、2人が額や腕にけがをしたという。施設内の見守りカメラを確認したところ、発覚した。
同施設では、昨年3月にも職員による利用者へのネグレクトが報告されていた。今回の事案を受けて、夜間のカメラ映像の確認や職員体制の再検討といった再発防止策を実施しているという。