埼玉新聞

 

40年近く続く交流 友好都市として開催の花火大会 さいたま市と福島・南会津町 クラウドファンディング型でふるさと納税募り打ち上げ費用に

  • 南郷豊年まつりで、さいたま市・南会津町南郷地域親善納涼花火大会として打ち上げられた花火=2023年9月2日(南会津町提供)

    南郷豊年まつりで、さいたま市・南会津町南郷地域親善納涼花火大会として打ち上げられた花火=2023年9月2日(南会津町提供)

  • 南郷豊年まつりで、さいたま市・南会津町南郷地域親善納涼花火大会として打ち上げられた花火=2023年9月2日(南会津町提供)

 さいたま市は、友好都市の南会津町(福島県)と開催している花火大会による交流推進を目的に、5日からクラウドファンディング(CF)型でふるさと納税を募るガバメントCFを開始した。期間は11月2日までで、目標額は180万円に設定。花火を打ち上げるための費用に充てる。

 市市民生活安全課によると、市が南会津町と行っている花火大会は二つ。一つは舘岩地区で、旧大宮市と旧舘岩村が友好都市関係を結んだ1982年に始まったとされる。もう一つは南郷地区。市の保養施設「南郷荘」(現ホテル南郷)のオープン歓迎イベントで、89年に「浦和市親善納涼花火大会」として花火を打ち上げたのが最初とされている。

 友好都市関係の発展をきっかけに始まった二つの花火大会は交流の象徴だ。近年、地域での担い手不足が全国的な社会問題となる中、今後も持続可能なイベントにしていくために、同課の担当者は「こういう事業を行っていることをまずは知ってほしい」と呼びかける。CFは、ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」の専用ページなどから申し込める。税制上の特例控除を受けられるほか、市外在住者は希望により返礼品を受領できる。

 問い合わせは、同課(電話048・829・1214)へ。

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