埼玉県警草加署は15日、詐欺未遂の疑いで、中国籍で台湾出身の住所不詳、無職の男（40）を現行犯逮捕した。被害者は交流サイト（SNS）型投資詐欺で、現金約1億円をだまし取られていたという。

　逮捕容疑は氏名不詳者と共謀して、6月12日～8月15日の間、投資アシスタントを名乗る女らを名乗り、八潮市の会社役員男性（54）に「口座に15億円以上ある。出金するためには、指導費を払う必要がある」などとメッセージを送信し、男性から現金2236万円をだまし取ろうとした疑い。

　同署によると、男性は動画配信サイトで投資アシスタントらと知り合い、アプリを通じて、これまで20回にわたり現金1億148万円を振り込んでいたという。現金を出金しようとしたところ、拒まれたため警察に通報した。

　同署は15日、「指導費」を受け取りに、待ち合わせ場所の八潮駅に来た男を現行犯逮捕した。「家族にぜいたくをさせたかった」と容疑を認めているという。