埼玉県狭山市中央4丁目の路上で14日午前10時半ごろ、女性（75）が左手のないサルに右ふくらはぎをかまれ、軽傷を負った。

　県みどり自然課によると、サルは現在も捕まっておらず、警察や市職員がパトロールを実施しているほか、狭山市が市内全域に防災無線などで注意喚起した。県もホームページで目撃情報を更新しており、被害に遭わないための注意点を掲載している。

　今年、県内でサルによる人身被害は初めて。左手のないサルは、今年2月から県内で目撃されており、12日には所沢市でも目撃された。特徴が一致することから、同一個体の可能性があるという。

　同課は「近寄らないこと。目を合わせたり大声を出すなどサルを刺激しないようにしていただきたい」と注意を呼びかけている。

■続報
　埼玉県警によると、15日午前6時35分ごろ、狭山市柏原で、左手のないサルの目撃情報が寄せられた。女性がかまれた現場の同市中央4丁目から西武新宿線を越えて反対側の地域。