埼玉新聞

 

母が感謝…なかなかできない貴重な体験 小学生60人が一日消防士、上尾の消防本部が開催 防火服着て出動訓練、高さ10メートルのはしご車搭乗や放水体験にも挑戦 消防士が指導、児童「将来なりたいかも」

  • ヘルメットや防火服など本物の消防士と同じ装備を身に着けて訓練を体験する児童

    ヘルメットや防火服など本物の消防士と同じ装備を身に着けて訓練を体験する児童=上尾市消防本部・東消防署

  • ヘルメットや防火服など本物の消防士と同じ装備を身に着けて訓練を体験する児童

 上尾市消防本部は「市消防本部発足60周年記念 夏休み一日消防士」を開催し、伊奈町と上尾市の小学4年~6年生約60人が参加した。消防の仕事や火災予防の大切さを知ってもらうのが目的。

 参加した児童たちは、あいさつや敬礼の方法などを学んだ後、屋外訓練場に移動し、防火服を着て消防車の出動訓練。火災指令とともに消防車に搭乗し、場内を3周した。はしご車搭乗体験では、約10メートルの高さまで上がり、高所の人命救助を実感。その後、プロの消防士の指導に従ってホースを握り、勢いよく出る水を的に当てる放水体験に挑戦した。

 富士見小5年の吉沢匠眞さん(11)は「消防車の中が思ったより揺れて、あちこちぶつかったりした。防火服はものすごく暑いけど消防士の気分。将来なりたいかもとちょっと思った」と照れながら話した。母の三江さん(45)は「なかなかできない貴重な体験をさせてもらい感謝。(子どもが消防士に)向いているんじゃないかなと思って応募したので、選択肢の一つになればうれしい」と笑顔で話していた。

 プログラムを修了した小学生たちには「夏休み一日消防士認定証」が交付された。

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