埼玉新聞

 

依願退職…元妻に情報を漏らした巡査 守秘義務に違反した32歳 元妻、知人男性とトラブルを抱え…男性に関する警察情報、元妻と親族に伝える「解決を早めようと」 元妻の関係者が“漏えい情報”を警察に示し発覚

  • 【ちなみ】パトカー8=事件事故イメージ

    埼玉県警

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 埼玉県警は6日、警察情報を漏えいしたとして、越谷署交通課の男性巡査(32)を戒告の懲戒処分とし、地方公務員法違反(守秘義務)の疑いでさいたま地検に書類送検した。巡査は同日付で依願退職した。

 県警監察官室によると、巡査は昨年9月10日、元配偶者の女性の知人男性に関する個人情報を同署内のパソコンで5回にわたり不正に照会。10月ごろまでの間、巡査の親族や元配偶者ら3人に漏えいした。行為を認め、元配偶者や知人男性と「トラブルを抱えていたので余裕がなく、照会した」「(元配偶者に)知人男性の個人情報を示して、トラブルの解決を早めたかった」などと話しているという。

 元配偶者の関係者が今年2月、県警に対して巡査が不正照会した情報を提供して発覚した。県警の斎藤克也首席監察官は「捜査や調査の結果を踏まえ、厳正に処分した。指導教養を徹底し、信頼回復に努めたい」とコメントした。
 

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