埼玉新聞

 

マンホールに転落…4人全員が死亡 救出作業が行われた埼玉・行田の現場、消防や警察の関係車両が集まり物々しい雰囲気 八潮での陥没事故を受けて下水道管の点検作業中だった 近隣住民「普段あまり事件がない地域なので驚き」

  • 【地図】行田市

    行田市の位置

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 2日午前9時25分ごろ、埼玉県行田市長野で、下水管点検中の作業員が深さ約15メートルのマンホール内に転落したと119番があった。行田署や地元消防によると、50代男性とみられる4人が落下し、同日午後4時過ぎまでに救助されたが、搬送先の病院で全員の死亡が確認された。

 市によると、八潮市の陥没事故を受け、市から委託を受けた業者が下水道管の点検作業中だった。空洞の調査を実施予定で、汚水や汚泥を清掃する作業が行われていた。業者関係者は「担当者が不在でコメントできない」とした。

 現場付近は消防や警察の関係車両が集まり、物々しい雰囲気が漂った。近隣住民も心配そうな表情で救出作業を見守っていた。近所に住む30代男性は「普段あまり事件がない地域なので、本当に驚いた」と語り、50代男性も「ヘリが何台も飛んでいて、何が起きたのかと思った」と話した。市内に住む50代男性は「八潮の陥没事故もあったが、安全管理がどれぐらい徹底されていたのか」と疑問を呈した。

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