新座市は、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」や映画「怪物くん」など多彩な作品に出演するなど芸能界で幅広く活躍する市出身の女優川島海荷（うみか）さん（31）を市観光親善大使に委嘱した。並木傑市長から委嘱状の交付を受けた川島さんは「光栄に思う。子どものころに過ごしていた地元に貢献できることがうれしく、務めを果たしていきたい」と抱負を語った。

　川島さんは幼稚園から高校時代まで市内で過ごした。市立大和田小学校と市立第二中学校を卒業。幼稚園児から高校生までは毎年、市民会館でピアノの発表会に参加していた。「小、中学校は生徒数が多く、友人も多くできた。人が温かく、心が安らぐ大切な場所」と市の印象を披露した。

　委嘱式には大和田小学校6年生時の担任で、現在は同校の校長を務める戸高正弘氏（55）も出席。「児童会長や子ども議会の代表を務めるなど一生懸命に取り組む児童だった」と当時を振り返るとともに、「今後は市のことを多く紹介してほしい」とエールを送った。

　市はこれまで重量挙げの五輪メダリスト三宅宏実さんや「みきママ」こと、おうち料理研究家の藤原美樹さんなど市ゆかりの著名人7人を観光親善大使に委嘱している。市は「川島さんを委嘱することで市の知名度やイメージアップを図りたい」と効果に期待を寄せている。