航空自衛隊入間基地は7月30日、基地内の隊舎に大麻リキッドや乾燥大麻を所持し、使用していたとして、3等空曹（26）を免職とし、他2人を停職の懲戒処分とした。

　同基地によると、第3補給処の3等空曹は2月7日に東京都新宿区歌舞伎町で、大麻リキッドを所持しているのが見つかった。隊員は同基地の調査に対し、交流サイト（SNS）を通じて大麻を購入し、駅のトイレ周辺や隊舎の喫煙所で使用したと話したという。事態を受け、2月13日に基地内に居住する隊員全員の薬物検査を行い、3等空曹以外の隊員は全員陰性だった。

　第4補給処の1等空曹（45）は2023年5月に所沢市で他人の住居に無断で侵入。25年5月には同市の路上で妻の携帯電話を奪おうとして暴行し、肩などに3週間のけがを負わせた。6月に住居侵入罪と傷害罪で起訴されていた。

　航空救難団の50代3等空佐は24年6～7月に、当時所属していた部隊の基地内で部下1人を指導する際、威圧的な言動を繰り返した。部下が同僚に相談し、事態が発覚した。

■妻の口元を抑えてリュック狙う　通行人が目撃（以下、1等空曹の逮捕記事）

　埼玉県警所沢署は6月3日、強盗致傷の疑いで、所沢市東所沢2丁目、航空自衛隊入間基地隊員の男（45）を再逮捕した。入間基地によると、男は同基地第4補給処の1等空曹。

　再逮捕容疑は5月17日午前5時25分ごろ、所沢市東所沢2丁目の路上で、歩いていた会社員の妻＝当時（44）＝の背後から首をつかんで引き倒し、口元を抑えてリュックサックを奪おうとし、3週間のけがを負わせた疑い。

　同署によると、妻は1人で仕事から帰宅中だった。男はリュックサックの中の所持品を狙ったとみられるが、犯行を通行人に目撃されたことに気付いて逃げたという。妻は犯人が夫だと気付かず、「知らない男に殴られた」と110番した。

　容疑を認めており、同署は夫婦間で何らかのトラブルがあったとみて、捜査を進めている。男は2023年5月24日に所沢市内の住宅に侵入した疑いで、25年5月23日に逮捕されていた。