東京商工リサーチ埼玉支店によると、プラスチック成形品製造のエヌケイエンタープライズ（三郷市）は10日までにさいたま地裁越谷支部から破産開始決定を受けたことが分かった。破産管財人は広部俊介弁護士（せんげん台法律事務所、越谷市）が選任された。負債総額は約1億4500万円。

　同社は1991年5月設立。プラスチック成形品や各種省力機械の製造などを展開。ボタン電池シールラインや医療用カテーテルパック自動抜き装置などを開発してきた。ピーク時の2001年3月期には売上高4億2600万円を計上したが、以降は1～3億円台で推移し、収益性は低かった。21年の代表者死去に伴い後継者不在となり、今回の事態となった。