埼玉新聞

 

不適切な事務処理…職員4人を懲戒処分 見積書を差し替えて契約を成立させる 別の職員は補助金を申請も通知日前に契約を締結し、一部が補助金対象外に それぞれの上司も戒告に

  • 【地図】春日部市

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 不適切な事務処理を行ったとして、春日部市と市教育委員会は24日、建築課の男性技師(30)を減給10分の1(3カ月)、文化財課の男性主幹(47)を同(1カ月)、それぞれ管理監督していた当時の上司2人を戒告の懲戒処分にしたと発表した。処分は23日付。

 市によると、男性技師は昨年度の市営住宅消防設備法定点検業務委託の2回目の見積もり合わせで、指名業者から提出された見積書の全てが予定価格を超過したことから、特定の1者から見積書を徴取して差し替え、契約を成立させた。昨年10月、市に情報提供があり、内部調査で発覚。男性技師は「事務手続きに関する認識が甘かった」と話しているという。

 男性主幹は昨年度の史跡等購入費補助金の交付対象事業だった神明貝塚(西親野井地区)の土地購入に変更が生じたため、国に申請をしたものの承認通知日前に売買契約を締結。結果として一部が補助金の対象外となり、987万2千円を返還することになった。男性主幹は「通知日の確認を怠ってしまった」と話しているという。

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