埼玉新聞

 

カインズで人気、暑さ対策商品 冷感寝具や冷感敷きパッド、首巻きスカーフなどそろえ新商品も投入…季節商品コーナー、例年より早く開設 工事不要の移動式クーラーも売上伸びる

  • 接触冷感加工の敷きパッドなど快眠グッズも人気

    接触冷感加工の敷きパッドなど快眠グッズも人気=25日、さいたま市緑区のカインズ浦和美園店

  • 接触冷感加工の敷きパッドなど快眠グッズも人気

 県内各地が連日、気温35度以上の猛暑に見舞われる中、寝苦しい夜や外出時を快適に過ごす「暑さ対策商品」が人気を集めている。ホームセンターのカインズ(本庄市)では冷感寝具や断熱カーテンなどの季節商品コーナーを例年より1~2週間ほど早い4月中旬に開設。エアコンの使用や適度な水分補給と組み合わせた熱中症対策を呼びかけている。

 県内最大規模の売り場面積を誇る浦和美園店(さいたま市緑区)では特設コーナーを昨年の約2倍に拡大。冷感敷きパッドやアイデア商品のクールリング(首巻きスカーフ)など200種類以上を取りそろえた。今年は気化熱効果で冷たさが持続する「クールミストスプレー」や効率的に屋内の冷気を循環させる「大風量3Dサーキュレーター」などの新商品も投入した。

 資源エネルギー庁の「エネルギー白書」によると、夏場の家庭における電気使用量の割合はエアコンが全体の約4割と最多。例えば、設定温度を26度から2度上げると約5・4%の省エネ効果があり、同庁では小まめなフィルター掃除やすだれの活用で外部からの日差しを和らげる工夫などを呼びかけている。

 日本電機工業会(JEMA)の統計では4~6月のエアコン出荷額は前年同期比13・3%増の3153億円と2000年以降で過去最高を記録。ここ数日、体温並みの暑さが続いており、同店では設置工事不要の移動式(スポット)クーラーの売上が伸びているという。インテリア・家電売り場の長谷川拓人マネジャーは「酷暑が続くので対策グッズで少しでも夏を楽しく快適に過ごしていただければ」と話した。

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