<高校野球>悔しい思い知る3番・諏江、殊勲のサヨナラ満塁本塁打 昌平、花咲徳栄に5―1 昨夏は決勝のタイブレークでエラー…1年越しの雪辱「先輩たちの借りを返した」
2025/07/20/13:31
▽4回戦
昌平 5―1 花咲徳栄
昌平の3番諏江の打球が左翼方向へ飛んだ。打球の行方を見届けると、一瞬の静寂の後、球場が大歓声に包まれた。昨夏はタイブレークにもつれた決勝で敗れた。諏江の満塁本塁打で1年越しの雪辱を果たし、岩崎監督は「諏江は昨夏の悔しい思いを知っている。よくやってくれた」と選手たちをたたえた。
殊勲の諏江は「昨夏はタイブレークでエラーをしてしまった。先輩たちの借りを返した」と思いをバットに込めた。帽子のつばに“果敢”の文字。延長十回タイブレーク、1死満塁。1点取れば勝利の場面で、2球目の真ん中に来たスライダーに対してバットを振り抜いた。
花咲徳栄には、昨年の夏は決勝で2点差、一昨年の準決勝では1点差で惜敗していた。雪辱を期し、マウンドに上がった窪田は「直球で押して強気で投げた」と強打の相手に臆することなく対峙(たいじ)し、10回163球、10奪三振の力投。8安打を許しながら1失点と踏ん張り、勝利を呼んだ。
春季県大会では1回戦で敗れ、ノーシードから今大会の4回戦で一つ大きな壁を越えた。挑戦者として戦うとしている岩崎監督は「この勝利はまだ通過点」と表情に緩みはない。群雄割拠の様相を呈してきた大会で、昌平の存在感が増してきた。










