【倒産情報】布袋寅泰さんら愛用…ギターのフェルナンデスが破産手続き開始決定 負債7億3000万円 埼玉・戸田
2025/07/19/09:41
帝国データバンクによると、著名アーティスト愛用のギターを販売していたフェルナンデス(戸田市)は、9日に東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。
破産管財人には、粟田口太郎弁護士(アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業、東京都千代田区)が選任されている。負債額は7億3000万円。
フェルナンデスは、1968年に楽器販売を目的に創業、69年に法人改組された。エレキギターをメーンに、ベース、アコースティックギターなどを販売し、周辺機器も扱うほか、ギターエンジニア養成の専門学校も運営していた。自社ブランド「FERNANDES」を展開、著名なミュージシャンとモニター契約を結び、布袋寅泰さんら多くのアーティストに愛用されるなど高い知名度を誇っていた。海外の製造工場で生産を委託したうえで、国内の楽器小売業者を中心に、海外への輸出販売も行い、1999年1月期は年売上高約40億1200万円を計上していた。
しかし、その後は趣味の多様化をはじめ社会情勢の変化を受け、ギター人口が徐々に減少するなど取り巻く環境は厳しさが増し、同社の販売数量も大きく減少。2022年1月期の年売上高は約1億6600万円に落ち込んでいた。さらに近年は、円安の影響もあり収益面も悪化。毎期の決算では赤字計上が目立っていたほか、仕入れ面でも支障を来すなど苦しい状況が続き支えきれず、2024年7月に事業を停止し、債務整理に着手していた。
=埼玉新聞WEB版=










