埼玉新聞

 

人気はプラレールやNゲージ 蕨で鉄道をテーマに催し 新幹線ゆかり…かつて0系を製造した工場あり、蕨駅から輸送も 大勢の家族連れでにぎわい 運転手体験できるシミュレーターも注目集める

  • 親子連れらに人気を集めた「わらてつまつり」のミニ新幹線

    親子連れらに人気を集めた「わらてつまつり」のミニ新幹線=12日午前、蕨市

  • 親子連れらに人気を集めた「わらてつまつり」のミニ新幹線

 鉄道をテーマとした催し「わらてつまつり」が12、13日、蕨市中央の「市民文化ホール・くるる」と周辺で行われ、大勢の家族連れらでにぎわった。JR蕨駅が開業120年を迎えた2013年に始まった催し。

 同駅は1893(明治26)年7月16日に開業。駅の北西にはかつて「日本車輌製造東京支店蕨工場」があり、東海道新幹線開業に合わせ開発された「0系新幹線電車」は、212両が同工場で製造され、蕨駅から輸送された。工場跡地の芝園団地内には「新幹線電車発祥の地記念碑」が建てられ、同駅が新幹線ゆかりの駅であることを伝えている。

 12日は「こども駅長」が登場する出発式が行われたほか、ミニ新幹線の試乗会も実施。Nゲージ展示運転会、プラレールコーナーが人気を集めたほか、実写映像とコントローラーで運転手体験ができるトレインシミュレーターが注目を集めた。

 制服姿で「こども駅長」を務めた同市の小泉大和さん(5)は「新幹線『かがやき』はかっこいい。『はやぶさ』も好き。出発進行の練習もしました」とはにかんだ笑顔。

 家族でミニ新幹線に乗車した同市の山口広翔さん(5)は「とても楽しかった。ドクターイエローも乗ってみたい」とうれしそうな表情。父親で同市の会社員山口誠登さん(32)は「去年も子どもと一緒に楽しみました。にぎやかでいいですね」と話した。

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