次の10年へ原点回帰 自転車ロードの国際レース「さいたまクリテリウム」11月9日号砲 メインビジュアルを一新
11月9日にJRさいたま新都心駅周辺の特設コースで開催される「ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」(さいたま市など共催)は今年で11回目を数える。秋の風物詩となった自転車ロードの国際レースは昨年、第10回の記念大会を迎えたことから、今年は「原点回帰」をコンセプトに掲げメインビジュアルを一新した。大会を主催する一般社団法人さいたまスポーツコミッション(SSC)の遠藤秀一会長は「市民やファン、参加者に楽しんでもらうという大会のコンセプトを、より進化させていきたい」と力を込めた。
■疾走感と臨場感
新たなメインビジュアルはツール・ド・フランスを象徴する4賞(総合1位、ポイント賞、山岳賞、若手総合成績トップ)ジャージー(黄、緑、水玉、白)の選手たちが目に真っすぐ飛び込んできて、大会の価値が直感的に伝わるデザインだ。世界のトップライダーたちがしのぎを削る世界最高峰の自転車レースがさいたまの地で開催される“特別感”を、選手の疾走感やレースの臨場感、観客の高揚感とともに表現した。
大会のコンセプトは「原点回帰」。SSCの担当者は、「次の10年に向けた新たなスタートとして、さいたま新都心で繰り広げる熱狂と感動を改めて感じてほしい」と強調する。新たな取り組みとしてはコースの北袋交差点折り返しコーナーに、盆栽村開村100周年を記念して盆栽を設置。個人向け観戦プランはスタート・フィニッシュの迫力を間近で感じられる専用席やコース沿道のグループ席観戦チケットも新たに用意する。
■来年以降は不透明
節目を終え第11回を新たな出発点と位置付ける一方、SSCと仏のツール・ド・フランス主催企業(A.S.O)の契約は今回までとなっていて、12回目以降の開催については、現時点で「率直に言うと決まっていない」(遠藤会長)と不透明な状況だ。
遠藤会長はさいたまクリテリウムに関心を持っている人が多いことやコロナ中止明けの大会を歓迎する声が数多く挙がっていたことから、「基本的には(できる方向で)考えていきたい」と継続を見据える。その上で、「相手があることだし、予算などいろいろな面がある。もともとはさいたま市が主催でやっていたので、その辺との話し合いも含めて協議していくことになる」と慎重に語った。










