蕨戸田衛生センターで発生した火災の影響で、蕨市、戸田市は14～16日、ごみ収集所での収集を中止している。収集再開を含めた今後の対応について、両市は調査がまとまり次第発表するとしている。

　火災は12日正午ごろに発生し、戸田市消防本部によると同日午後11時15分ごろに鎮圧、出火から約23時間後の翌13日午前11時に鎮火が確認された。蕨戸田衛生センター組合によると、出火元は粗大ごみ処理施設地下1階の破砕物排出コンベヤー付近とみられるという。けが人はなかった。14日まで、消防などにより現場の調査が行われている。

　火災の影響により両市は14～16日までごみ収集所での全てのごみ、資源物の収集を中止。全ての収集所に案内の張り紙を掲出したほか、市ホームページ、防災行政無線、広報車を巡回させるなどで呼びかけ、周知を行った。

　両市の一部の収集所では14日朝、周知を知らずに出されたとみられるごみも見られた。戸田市環境課によると、同日朝から、「16日以降の収集はどうなっているのか」といった問い合わせが市民から相次いでいるという。

　戸田市消防本部は出火原因を「調査中」としており、蕨戸田衛生センター組合は「被害状況や火災の原因については、判明次第お知らせします」としている。

　蕨戸田衛生センター組合は蕨市、戸田市のごみなどを共同処理する団体。現ごみ焼却処理施設は1992年3月に完成し、2011年3月までに焼却処理施設延命化対策工事が完成している。