埼玉新聞

 

ごみ焼却施設で火災 埼玉・蕨戸田衛生センター、7時間半が経過後も鎮火せず 出火原因は不明、火元は粗大ごみ処理施設付近か 蕨市と戸田市、「14日から16日までごみの収集を休み」と発表

  • 建物内から灰色の煙が立ち上る蕨戸田衛生センター

    建物内から灰色の煙が立ち上る蕨戸田衛生センター=12日午後5時ごろ、戸田市美女木北

  • 建物内から灰色の煙が立ち上る蕨戸田衛生センター

 12日午後0時15分ごろ、戸田市美女木北の「蕨戸田衛生センター」のごみ焼却施設から出火、約7時間半が経過した同日午後7時45分時点も消火活動が続いた。けが人はなかった。

 戸田市消防本部などによると出火原因は不明だが、ごみ焼却施設の中の地下1階、粗大ごみ処理施設付近が火元とみられ、同日午後0時18分ごろ、出火に気づいた職員が「1階のごみが燃えている」と消防に通報した。

 現場はJR北戸田駅から北西へ約1キロの工場などが多く立つ地域。消火の様子を見守っていた、近くに住むという50代女性は「午後1時前に家を出ようとしたら濃い灰色の煙が見え、焦げた臭いがした。煙は風で西へと流れていたようで、住宅街もある方面なので心配」と話していた。

 蕨戸田衛生センター組合管理者の頼高英雄蕨市長は埼玉新聞の取材に対し「月曜日以降の収集の可否については、現在、関係機関と協議しており、できるだけ早く収集の可否をお知らせする。市民の皆さまにも状況をご理解いただき、不要不急のごみ出しは控え、ごみの分別、減量にご協力いただきたい」と話した。

その後、蕨市と戸田市のホームページで、月曜日以降の収集については「14日から16日までは全てのごみ・資源物の収集を休みとする」と発表された。

 今年1月3日には、川口市朝日のごみ処理施設「朝日環境センター」でも火災が発生している。

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