男女トラブルを想定…立てこもり対応訓練 恋愛感情のもつれから女性を人質に→警察官が部屋の外から説得し、犯人役が出てくると確保、人質を安全な場所に避難させて訓練終了
2025/07/07/08:52
県内で近年、複数の人質立てこもり事件が発生していることから、県警捜査1課と捜査支援課は6月26日、蕨市内で立てこもり事件の初動対応訓練を行った。事件を認知してから警察署員が駆け付け、本部の応援部隊が到着するまでの初動を確認した。
県内では2022年6月にふじみ野市で散弾銃を持った男が医師らを人質に立てこもり3人が死傷する事件が発生。23年10月には蕨市内の郵便局で女性局員2人を人質に立てこもる事件が起こるなど、複数の立てこもり事件が発生している。
訓練は蕨市内の警察関連施設で行われた。恋愛感情のもつれから、男が刃物を持って蕨市内のアパート2階の一室で女性を人質に立てこもったという想定で、蕨署員が現場に到着したところから訓練が始まった。男は興奮状態で部屋から出ようとしないため、署員がドア越しや窓の外から説得。落ち着かせながら、女性の安全を確認し、近接する浦和署や川口署、捜査1課などの到着を待った。
しばらくして男が部屋から出てきたところを確保。女性を安全な場所に避難させて訓練は終了した。蕨署の巡査部長の40代男性は、説得役として訓練に参加し「事件はいつ起きてもおかしくない。姿を見せるように説得するのが難しく、反省を生かしていきたい」と語った。










