埼玉新聞

 

両替で1番の新1万円札を入手→渋沢栄一ゆかりの深谷市が入手熱望を知り寄贈 福岡市の理容師の男性に市が感謝状 寄贈したお札は“毎月2万円のお小遣いから出した1万円” 「1万円ですごい経験をさせてもらっていて、あげて良かった」

  • 小島進市長(右)から感謝状を受け取った重冨新さん=4日午前11時25分ごろ、深谷市役所

    小島進市長(右)から感謝状を受け取った重冨新さん=4日午前11時25分ごろ、深谷市役所

  • 小島進市長(右)から感謝状を受け取った重冨新さん=4日午前11時25分ごろ、深谷市役所

 深谷市は4日、昨年7月3日に発行された同市出身の実業家渋沢栄一の新1万円札で、記番号「AH000001DG」を市に寄贈した福岡市在住の理容師重冨新さん(44)に感謝状を贈呈した。小島進市長から感謝状を受け取った重冨さんは「1万円ですごい経験をさせてもらっていて、あげて良かった」と語った。

 重冨さんは両替で1番の新1万円札を入手。深谷市が1番の入手を熱望していたことをインターネットで知り、市に寄贈することに。昨年8月に市に寄贈し、寄贈された新1万円札は市役所本庁舎1階の「渋沢栄一とお札」コーナーで、日本銀行から市に寄贈された「AA000006AA」の新1万円札とともに展示されている。今年1月には小島市長が公務出張で福岡市を訪れた際に重冨さんと面会し、感謝の気持ちを伝えた。

 重冨さんは3日に深谷市内の埼玉グランドホテル深谷で行われた「お札サミットinふかや」にも参加。たくさんの人から名刺を渡され、「毎月2万円のお小遣いから出した1万円だったが、なかなかできない経験をさせてもらった」と笑顔を見せた。小島市長は「世知辛い世の中だけど、もっと人と人との結び付きが広がっていく世の中になっていけば」と話していた。

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