「渋沢の精神」広める 新1万円札発行1周年 埼玉・深谷でお札サミット
2025/07/04/13:04
深谷市は3日、昨年7月3日に発行された同市出身の実業家渋沢栄一の新1万円札発行1周年を記念し、お札をキーワードに官・民・学の枠を超えて紙幣に関する全国ゆかりの自治体、企業、教育機関、団体など約40団体が市に一堂に会する「お札サミットinふかや」を同市西島町の埼玉グランドホテル深谷で開催した。小島進市長は「一過性にせずに皆で盛り上げ、精神を広めたい」と語った。
サミット会議後、小島市長はお札ゆかりのネットワークづくり、記念日を通じた地域や機関の活性化につなげていくという「サミット宣言」を実施。新紙幣ゆかりの市、津田塾大学、北里研究所がそれぞれ新紙幣発行を記念し、7月3日を「渋沢栄一がお札になった日」「津田梅子がお札になった日」「北里柴三郎がお札になった日」と登録したことを受け、日本記念日協会による記念日登録証の授与式も行われたほか、若い番号の新紙幣も披露された。
基調講演には日本銀行発券局総務課長の荒川和彦氏が登壇。「渋沢栄一と紙幣」をテーマにしたシンポジウムでは、2021年に放送されたNHK大河ドラマ「青天を衝(つ)け」にマシュー・ペリー役で出演した国際ジャーナリストのモーリー・ロバートソンさん、国学院大学教授の杉山里枝さん、渋沢史料館顧問の井上潤さんが登壇した。
同日は市誕生20周年記念・新紙幣発行1周年記念事業として、「立志と忠恕(ちゅうじょ)のまちづくりサミット」も市役所で実施。市内公立中学校の代表生徒、栄一ゆかりの北海道清水町と東京都北区の生徒が参加し、持続可能なまちづくりについて話し合った。市役所内レンガコリドーなどでは「農業王国ふかやマルシェwithお札サミットinふかや お札ゆかりの地物産展」も行われた。










